元気な闘病記: 2009年6月アーカイブ

 

 先週の金曜日に久しぶりに原発部分の摘出手術をした地元の病院に行ってき

ました。片道1時間の道のりを手術をした時に入院したことを思いだしながら車を

走らせました。駐車場は午後ということもありがらがらの状態で、病院の中も人が

とても少なかったです。都内の病院とはぜんぜん違います。

 

 今回は今の主治医から頼まれた標本を届けるだけだったのですが、どうせ行っ

たので月曜日に撮った最新のCT画像の一部を印刷したものを持って行き昨年の

7月にこの病院でとったCT画像と比較してもらうことにしました。

 

 肺の5つの部分を比較してもらったのですが、結論から言うと医学的には変化な

し(SD 不変)と判断されました。家に帰ってからさらに半年前の昨年1月にとった

CT画像をもっていたのでそれを自分で測定して比較すると明らかに大きくなって

いるように思えました。

 

 だだし、CT画像の精度に問題があります。1センチでスライスしたものと0.5セン

チでスライスした画像や同じ1センチスライスしたもので撮ったものでも今回と前回

ではスライスする先頭の位置がまったく同じにはできないのでちゃんとした比較は

できないようです。具体的には実際は1センチの腫瘍があつた場合、1センチでス

ライスすると腫瘍の真ん中で撮影できれば、1センチと写りますが、腫瘍の端だと

数ミリにしか写すことができません。このようにあまり信用できる数値ではありま

せんが、昨年の1月、昨年の7月、今年の6月の腫瘍サイズがこのようになりまし

た。

 

        昨年1月 昨年8月 今年6月

 ケース1   4.5    ->    7.0   ->     9.0 ミリ

 ケース2   7.8    ->    6.0   ->   12.0 ミリ

 ケース3   10.8   ->   11.0   ->   11.5 ミリ

 ケース4   7.7   ->    9.8    ->     9.8 ミリ

 ケース5   4.8   ->    8.3    ->     8.3 ミリ

 

 急激には大きくなっていないようですがゆっくり確実に大きくなっているというの

が個人的な感想です。

 

 今年の12月ごろにはどうなっているのでしょうか?

 

 怖くもありちょっと楽しみでもあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 先週から仕事がまともにできるようになりました。それまでの二週間は薬の副作

用でちょっと大変でした。副作用の内容は次のようなものです。

 

  • 手足のしびれ(非常に弱いもの)
  • 胸の違和感(押されているようで常に気持ち悪い状態)
  • おたふくのように右、翌日は左の頬の下が腫れる
  • 微熱
  • 下痢
  • お腹の違和感

 

 どれも症状はそれほど重いものではないのですが次から次へと症状がでるので

これがずっと続くと思うとそれだけでめげてきそうでした。

 

 でも今は胸の違和感と手の痺れだけです。それも仕事をしてたり何かに熱中し

ているとほとんど忘れています。だんだん薬になれてきたようです。

 

 副作用はあらかじめわかっていたので、それほど心配することもなくちょっと辛

い時は部屋で休んでいました。これからももしかするといろいろな症状があるかも

しれませんが、今の私にはこの薬を飲み続けることと仕事ができるだけで十分で

す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 先週から薬を飲んでいます。

 

 この薬を飲む為に何ヶ月かかったのでしょうか?

 

 この日の為に効果のないと言われている抗がん剤の治療を受け4ヶ月も入退院

 をしてきました。

   

 自分の思った治療ができることに今は素直に喜びたいと思います。

 

 そして、今までこの薬を飲む事だけを考えて気持ちを支えてきましたが、これか

 らは新たな気持ちで自分の心を支えていくことになります。

 

 それが何なのか今はまだ見つからないでいます。

 

 もうちょっと時間が必要なようです。

 

 

 癌との闘いは自分の精神力との闘いでもあるのです。

 

 

 

 

 

 

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